アフタヌーンKC[講談社]
げんしけん=現代視覚文化研究会、らしい。
大学のオタサークルを舞台にした漫画です。
僕の学生時代を振りかえると、あぁこんなやつ居たかも。と思わせるようなリアルなオタのキャラ付けとか、非オタなパンピーの女の子が付き合い始めた男がオタで、オタ視点とパンピー視点がしっかり客観的に描かれているのが個人的に最大の魅力です。ありますよね、オタとパンピーのギャップ。
つかまぁ言ってしまえば親近感がわく登場人物が多いんですよ。だから、げんしけんのエロパロ同人誌が出てますが、あれにはドン引き。。原作にそういうあざとさをあまり感じない分、なんか違和感がね。
あと劇中劇であるくじびきアンバランスの異常なまでの作り込みも好感が持てるポイントです。
六巻では先輩である斑目、田中、久我山が卒業してしまい、次巻からどうなっちゃうんだろって感じ。残ったメンバーだけではパンチに欠けますし。
時同じくして、くじアンの主要キャラらしい会長と副会長が卒業し、笹原が俺の中でくじアンは終ったと嘆くシーンが微妙にシンクロしてて面白いw
最初はオタとパンピーのギャップが面白いと思ってましたが、なんだろ、ハチクロ同様に大学生活を舞台にしたものが自分は好きなのかも、と思ったり。
とりあえず咲ちゃんが居ればいいや。
プリンセスコミック[秋田書店]
これを買ったのは今から丁度1ヶ月程前なんですが、売り切れている本屋が多かったです。
僕の回った本屋の品揃えが悪かったのか、単に売れているのか。
さておき、今回もキレてます。チキパ2巻。
ギャグシーンも好きなんだけど、何気に為になる話が多いです。
結構地味目の話なんですが、22話。
寝たきりヤサグレ爺さんの家に潜り込んだトリ。
聞けばお爺さんは事故で下半身不随になり、それ以来家族に当たり散らす、歪んだ生活を送っているそうな。
「なんで自分だけこんな目に・・・」っていう。
そんなお爺さんに、トリは どんな辛い目にあっても人間、心は成長できるよ というような話をするんですね。
要約してしまうと、それだけなんですが。
言うは易し行うは難しだけど、凄い大事なことだなぁと。
真面目でごめんね。うふー。
あと26話のOLの会話は、結構エグいというか、耳が痛いところもw
チキパはトリの人生相談以外に、飼い主である中学生の女の子、吉田毬央(まりお)の話もあります。
この子はドライだとかクールだとかを絵に描いたような性格なんですが、2巻でトリの産みの親である男の子に恋心を抱くように。
勢い空回って告白紛いの事を口にしてしまいますが、幸い男の子が鈍いのか、気づかれずに済んだように描かれています。
でも多分気づいてるんだろうなコレ。
そういえば1巻のレビューで、作者どんな人生送っとんねんみたいな事を書きましたが、そんな疑問に対しての回答が帯のコメントに書かれていました。
友人や家族から聞いた本当の話も含まれています、だそうで。なるほづ。
主題歌であるYUKIのドラマチックが脳内エンドレスリピートです。ぅぁー。
元々アニメてそんなに見る人間じゃないので、blogにカテゴリ作らなかったんですが、この作品だけには心のことせん(←しつこい)をギュンギュン刺激されているのでレビュー。
なにせアニメの全話録画なんて初めてだもんで。
まず、色んな意味で話題を呼んでいるオープニングから。
意味不明、グロい、パンティの股間にハチミツ掛けはねーだろ、等、反響は大きいようです。
一応、このオープニングの演出を手がけたのは名のあるお方らしく、ナイキやラフォーレの広告を手がけたアートディレクターの野田 凪さん。
個人的には割と気に入っていますが、最後の海老だけは未だに馴染めません。。
コンセプト的には確か、はぐとあゆが作った料理をイメージしてるんだとか。 原作に出てきた奴でいうとコーンのおにぎりしか分からなかったです。
あとYUKIちゃんサイコーです。
ついで言うと挿入歌。スガシカオとスピッツですよ。アニメのくせに生意気な豪華絢爛です。オサーレな。
スガシカオはまだ馴染んでいる気がします。
スピッツに違和感アリ、つか第1話ぐらいでしか流れてないよね?まだ。でいて選曲が「ハチミツ」。
気持ちは分かるのですが、いかんせん聴いてると10年程前の記憶がフラッシュバックしてしまうのも難有りといえば有りでしょう。大した思い出ないけど。ケッ。知らない人にはどう聴こえるんだろ。
さて、肝心のアニメの出来ですが、総じて良いです。
羽海野節をどのようにアニメで表現するのか、期待&不安感がありましたが。
兎に角、絵が綺麗。手抜きしてません感が出てて好感が持てます。肝心のギャグシーンも上手く表現できていると思います。
自由人森田さんも良い感じ。真山もバッチリ。ああ、でも竹本はちょっと童顔過ぎ。あゆの踵落としはもっと見たい気がします。はぐ可愛いんだけど、登場キャラで唯一声に違和感を覚えてしまいます。もっと幼い感じの声の方がしっくりくるんじゃないかなぁ、でも大学生っていう設定考えるとこれで良いのかなぁ。でも、ぅ〜ん。って感じ。工藤晴香っていうモデルさんらしい。
あともう少し難を言うと、ギャグシーンが少ない。表現がなかなか難しいところだとは思いますが残念。アニメ作品としての全体的なイメージを保つ為に敢えて減らしてるような気もするんですけど。
一番残念な点は、余韻が無いというか、展開が速い!こと。最初は原作通りに進むかと思いましたが、結構ギャグメインの話とか、キャラを掘り下げていく為の小話とかがスッ飛ばされていて、アニメ第5話にして原作の11話まで進んでます。原作知らない人にはどう映っているかが少し不安。
まぁどんなオチになるのか楽しみです。
観覧車とチャリはキーワードですかね。
最終回に向けて絡めてくると予想。
エンディングはスネオヘアー。
えーっと、ハチクロ(1)〜(7)のレビューでも書きましたが、良い感じ。
・・・・・。
あんま注意深く見てないや、ごめんスネオ。
ああでも観覧車、観覧車でてくるね。うろ覚え。
そんな感じで。単行本もアニメもお奨め。
ヤンマガKC(講談社)
今日の5の2については出始めた時に読んだ記憶があるのですが、その時はパッとせず。
最近機会があったので読んでみたら、つか買ったんですが面白かったです。何故だろう。
元々、ゲノムとかあずまんが大王だとか、そういう系のギャグ漫画が苦手でして。今読んだら面白いのかなぁ。
今日の5の2の主人公は小学生の男の子と女の子。つっても男の子のメインは一人ぐらいですが。
いいですよね、男子とか女子とか。
女子に男子って言われてぇぇぇえぇぇ
とか思いますよね。
ね。
みなみけは3姉妹の女の子が主役。シチュエーションとしては、可愛い女の子ばっかり出てくるものって苦手なんです。何かあざとくって。まぁカナちゃんが馬鹿可愛いから良いです。
両方とも普通に面白いと思います。絵が上手いし。
つか、やっぱこういう絵柄が萌えっていうのかなぁ。んー、萌えね。どうなんでしょう。
これについては別の機会に語ります。
それにしてもコレ、ヤンマガなんですね。硬派なイメージがあるので凄い違和感が。 ビーバップとかさ。
モーニングKC(講談社)
精神科編あらすじ。
新米にして問題児のドクターの次なる研修先は精神医療科。担当としては統合失調症の小沢さんをみることに。そこでのオーベン(指導医師)の坂本龍一似や新聞記者との出会いにより、世間の精神病患者に対する深い差別意識というものを、より知る事になります。
小沢さんはある日を境に、病気の完治と自立に向かって人が変わったように頑張るようになりました。自分と同じ病棟で同じ病気を持つ少女、早川さんに恋をしたのです。早川さんも小沢さんの事を憎からず思ってくれ、症状の経過も良好、退院後の就職先も決まり前途洋々としていたある日、世間ではある事件が起きます。元精神病患者による無差別殺人事件が小学校で発生しました。
果たして精神病患者は「危険」なのか?動揺が広がる精神科病棟。報道のあり方について問われる新聞記者。またもや内容の濃い、11巻です。
感想。
相変わらず主人公のヘタレっぷり、子供っぷりに辟易します。いてもいなくても物語に大きな影響与えないよね、この主人公。暴走っぷりが面白いところなんだろうけど、段々不愉快になる。口だけなんだもん。つーか頼むから成長してくれ。
方や小沢くんが電車男ばりの成長っぷりを見せています。
やべ、ちょっとかっこいい。ちょっとどころじゃないな、普通真似できない。頑張れ!
この小沢くんと良い仲になっている少女というのが、売春をしていたフラフラ目のアリスちゃんなんですが、小学生児童連続殺人事件の報道を知り、情緒不安定に拍車がかかります。面識もない患者のオッサンを自分の病室へ招きいれ、スパーンスパンかましちゃったわけです。
それを知った小沢くんは、、、
自分は好きな人が出来た事に舞い上がって、ちゃんと少女の事を見ていなかった。自分は少女の事を何もわかっていなかった。
と反省するんですね。アーリエナーイ。神なの?
もしくは、必 死 だ な。
そんなヒューマンドラマもありつつ。
普通にためになるのでお奨め。
プリンセスコミック[秋田書店]
皆さんコンニチハ!今日も明るく元気に苦虫噛み潰したようなツラ周囲に撒き散らすD@iです!!
・・・ん、今日はチキンパーティーという漫画を紹介します。
ポジシン最高。マジで。
この作品のキャラの1人、もとい1匹にトリがいます。
このトリ、無駄に、果てしなく、明るくてポジティブシンキング。
人間関係に悩む人々をトリが相談に乗っていくというのが話の流れ。
一応少女漫画にカテゴライズされていますが、全然らしくないので男でも普通に読めます。 ギャグがキレてるし。
せいぜい、トリに相談するテーマが少女漫画っぽいところと言えなくも無い部分かも。ほんのうっすら。
作中、えっらいスレたガキに対してトリが「子供にここまで言う母親は今までどんな生き方をしてきたんだろう・・」という台詞があるのですが、むしろこの若さでこんな作品を作る作者は今までどんな生き方を・・・とか思ってしまった。
酸いも甘いもかみ分けた〜みたいな。そんなオーラを台詞の端々に感じます。
トリの姿を見ていると元気が出ます。
実際いたらウザいだろうけど。
でもトリのようでありたいなぁ。むしろトリになりたい!そして飛ぶ!むしろ羽ばたく!!!!!!大空を羽ばたくトrいに今あんら今kそ俺は飛べ
クイーンズコミックス[集英社]
一挙オトナ買い。
友達から借りて読んでいましたが、先月最新刊が発売されたので、ついでに全巻購入に踏み切る。
基本的に少女マンガって機会があれば読むし面白いの多いけど、購入までには至らないケースが多い。
音楽も同様で、女性ボーカルのものって聴きはするけど買いはしない。基本的に。
だもんで、ハチクロは僕の本棚に並ぶ数少ない少女マンガの内の一つになりました。
本棚ねーけど。
何が良いかと問われると、抽象的に言うと色んな意味で心のことせん(←なぜか変換できない)をくすぐられる、みたいな。
言ってしまえば青春モノなんですが、あれかなー、読者が共感させられる部分が多かったり、感情移入できたりする。登場キャラが生きてるって事なのかなー。
笑いどころでちゃんと笑わせられるというか、そういうところがファン層を広げているのだと思います。老若男女。
要は、少女マンガだけど男にもお奨めって事です。
自分にとって良い漫画とは、絵もそうなんだけど、テキストの良し悪しの方が大きなファクターになるらしい。
最新刊である7巻にも、心の琴線しばかれる多くの台詞があります。ビシビシと。
この場で挙げられるものとして、大工の棟梁の台詞。
青春キングの主人公が自分探しの旅に出て、そこで出会った大工さん一行。金の尽きた主人公は大工さん達に拾われ、働いて稼ぐ事に。ある日、その内の若い衆が主人公に対して、気に入らないと食ってかかります。いつもヘラヘラ笑って気に食わない、おまえは恵まれてる、俺なんか16の時から働いてて云々・・・。そこに棟梁登場。
不幸自慢するな。誰だって何かしら抱えて生きてる。張り合い始めたらキリがない。不幸に向かってヨーイドンして、そこに何の意味がある?
確かこんな感じだったかと。うろ覚え。
愚痴と不幸自慢は違ってて、前者はともかく(自分も言うしね)、後者はする/される両方好かないです。
両者紙一重なんだけど、似ているようで全然違う。
ただ、世の中本当ヘヴィな人生背負ってる人がいて、そういう人がそうなってしまうのは、幾分差し引いて見ますけど。
まぁ自分の不幸を話のネタに出来る、または敢えて表に出さない人間でありたいもの。
話を戻して。
4/14からアニメも始まりました。時間帯は深夜なんですが、良いデキです。
OPテーマがYUKIちゃん、挿入歌はスピッツ、スガシカオ、EDテーマはスネオヘアー。
スネオヘアー?
と思った人も多いでしょう。
でも聴いてみたら意外とマッチしてる、とボクは思いました。
つか、ちゃんと歌聴いたの始めてだったので。
それに関連して、TVブロスにオーケンと吉田豪という人の対談が載ってました。なぜにオーケン?
思わず買ってしまったんですが、どうやら作者の羽海野チカがオーケンのファンらしく、以前ダヴィンチで対談したこともあるんだとか。
こちらも併せてお奨め。